私もちょうどコロナ時期から母の在宅介護をしながらフルリモートで働いています。不謹慎なのは百も承知ですがコロナがあったからフルリモートが生まれて何とか助かりました。
先輩として、いくつか試行錯誤して辿り着いたポイントをお伝えします。
一番大事なのは、「以前は~」を手放すことです。以前と同じペースで仕事ができると自分に期待しないこと。周りにさせないことです(これは職場が恵まれてないと厳しいかもですが)。
集中できる時間帯を絞るのが重要でした。私の場合は、母がデイサービスに行っている間や、夜間就寝後など、確実に邪魔が入らない時間を「ゴールデンタイム」と位置づけ、最も集中力が必要なタスクをそこに集中させていました。それ以外の細切れ時間は、メールチェックや情報収集、資料整理など、中断されても影響が少ない作業にあてています。
次に、ITツールを最大限活用することです。私はタスク管理ツール(カレンダーアプリでもいいです)で、仕事のタスクと介護のタスクを全てリスト化し優先順位をつけています。そして、タイマーアプリ(ポモドーロ・テクニックも活用)で集中時間を計り、休憩中に介護の用事を済ませるなど、意識的にメリハリをつけています。ビデオ通話はBluetoothのヘッドセットを使うなど、介護中でも対応しやすい環境を整えるのも有効です。
最後に、これを言ってしまうと元も子もないかもしれないですが、それが許される職場への転職です。この状況になって思い切って転職しましたがこれが私は大正解でした。上司には、急な中断や席を外す可能性があることを事前に共有していました。これは前の職場では全然難しかったので、本質的にはこれが全部かもしれないです。
なかなかおんなじ状況の人が周囲にいないので、自分でも孤立しがちと思いますが、ダメ元で一人で抱え込まず、頼れるものは全て頼る、という意識が一番大事かもしれないです。
長期戦だという意識がとにかく不可欠ですよ。